⑤空調関連 給排バランス制御(簡易改修) 空調機の環風量・排気量・外気量を制御する。 自動制御も低コストで導入可能です。季節毎に適正な環風量・排気量・外気量に制御することでエネルギーロスを解消します。ナイトパージ(朝の冷たい外気を取り込むこと)の設定も可能になり冷房負荷削減に大いに貢献します。⑥空調関連 エアサーキュレーション(簡易改修) 室内の天井付近と床面付近の温度差をなくす。 特殊サーキュレータで空気の流れを作り、室内上部と下部(天井と床面)の温度差を解消し、快適な環境を作ります。冷房時は設定温度を2℃程度高く、暖房時は2℃程度低くしますが、快適性は従前より向上します。⑨加湿装置(簡易改修) 施設内湿度を一定以上に保つ。 全体制御の中に加湿装置を組み込んで施設内の湿度を40%以上に保ち、冬季の問題であるウィルスの繁殖を抑えます。夏期、中間期にはミスト効果により補助冷房としての使用も可能です。

 

 ようやく冷温水発生装置で感知した温湿度を中央監視盤に信号を送れるようになったので、向井チーム・酒井チームに来てもらいました。
2日間の作業で中央制御盤で外気の温度・館内の温度を確認できるようになりました。
施設の方にヒアリングをし、冷水使用時(夏期および中間期)の設定(自動運転)を行いました。

夏期の自動運転

1)特殊サーキュレーターの基本運転時間設定と室内温湿度による停止制御設定

2)ファンコイルの室内温湿度感知による自動運転

3)ナイトパージ設定(外気温湿度・室内温湿度感知をして朝方に外気導入を行い冷房開始時間を遅らせる設定)

4)冷温水発生装置の圧送速度制御と本体オンオフの設定

5)浴室前にある加湿装置の手動運転設定(ミスト冷房)

冷房の設定温度は現状より多少上げて26℃設定にしました。多分28℃設定にしても涼しさを体感できるとは思いますが、これは段階的に進めていきたいと思います。冷房の設定温度を1℃上げると、消費エネルギーを13%削減できるので、伸び代を残しておくことにしました。

省エネと快適性を同時に実現するためには、施設で働く人に理解してもらうことが大事です。設定は徐々に進めます。

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