α-HT(空調機節電の切り札!)・スチームテック(スチームエコ商品)・パルスビーム(鉛バッテリー活性化装置)で省エネを実現

蒸気ロス削減実例①(リネン工場の場合)


山形のリネン工場の蒸気ロス削減工事についてのページです。
蒸気ロスの削減量をより増やすために、検証を行いました。

  測定期間 最小 kg 最大kg 平均 kg 既存に対して増減
①既存のトラップ H26.09/03~09/26
18日間
1,992 2,346 2,244
②スチームテック 標準 H26.09/29~10/22
18日間
1,904 2,315 2,128 5.2%減
③STドレントラッピングシステム H27.03/02~03/11
8日間
1,308 1,824 1,621 27.8%減
④改良型システム H27.09/01~09/10
8日間
1,278 1,679 1,568 30.1%減

①既存のトラップ 
ディスク式スチームトラップが大型乾燥機のドラム3台にそれぞれ設置されています。
ドレンが溜まるとトラップが開きドレンを押出す構造なので、蒸気漏れは必ずあります。
蒸気は作業1時間前から暖機運転を開始し、作業終了時に蒸気を止めます。
暖機運転中にドレンが単位時間あたり最も発生し、乾燥機作業中の通常運転になるとドレンは減り、作業時中のドレン発生は極端に少なくなります。

②スチームテック標準品
ドラム3台に設置されているディスク式スチームトラップをスチームテック標準品に交換して蒸気使用量の比較を行いました。
スチームテック標準品は、圧力変動、ドレン量変動に対して追随が難しい構造にありますが、どの程度蒸気漏れが改善するかの確認を行いました。
ドレン最大排出時(暖気運転時)に合わせてノズルを設定したので、通常運転時、休憩時にはノズル径が大きいため蒸気漏れを起こし、既存トラップと比較して5%程度の改善に留まりました。

③STドレントラッピングシステム 
ドレン量に追随するシステム(特許番号:5745149号)に設置変更し燃料削減の度合いを確認しました。
通常運転時のドレン量にノズルを合わせ、スチームテックにドレンでフタをすることで蒸気漏れをゼロにします。
ドレンがレシーバーに少しずつ溜まり、上点に達するとバイパスからドレンを排水し、下点真でくるとバイパスを閉じ、ノズルからのドレン排出の通常排水に戻ります。ドレンをドレンレシ―バーだけでなく配管内にも溜める設計にしたので、ドラム内温度の目安としている熱電対までドレンが溜まり、熱電対の感知する温度が従下がることになりました。
またエア溜まりを完全に排除するために始業時には手動で強制排水できる設定に変更しました。
通常運転時に目安温度が120~130℃を表示しているときに、ドラム温度を設計温度で測定したところ、165℃~170℃であり、表示が低くても実際の温度は十分に高く、乾燥機能には問題がないことを確認しました。
一連の作業で、手動でドレン排水時以外には、漏れがない構造となりました。

④改良型システム
リニューアルしたシステムに入れ替えました。入替の際に、ドラム3台のトラップに加え、プレート部のトラップ2台の合計5台を1台にまとめシステム化しました。

トラップを3個から5個にまとめたこと以外の変更点は、

1)バイパス回路方式をへんこうして、ドレンが流れやすい構造に変更しました。
2)単純なリレー制御からマイコン制御に変更し、ドレン排出状況のモニタリングを行い、適切な設定を簡単に行えるようにしました。また、エア溜まり制御、始動時の大量ドレン発生に対しての無駄のない制御も可能になりました。

改良型システム導入により、プロトタイプの問題点を解決しました。
蒸気使用量については、従来の通常ディスク式トラップ比較し、30%削減です。
ドレン回収を行っている中での30%削減ですので、オープン環境に換算すると34パーセント削減です。年間で蒸気80トンの削減なので金額的には年鑑で123万円のコスト削減になります。

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