山形の総合福祉施設のエネルギーロス削減工事についてのページです。
トップページで紹介したエネルギーロス改善メニューの中で、施設で実施したものについてまとめました。燃料消費量の半減を目標に制御の設定・調整を行っています。
特殊サーキュレーターを設置して、室内の空気を良く攪拌します。天井付近と床付近の温度差が解消されるだけでなく、上下左右の温湿度差も小さくなり、空間全体の温湿度が一定に近づきます。この効果は絶大で、当施設では冷暖房費の20%以上の削減が期待されます。(運転は中央監視盤で制御します)
温水の保温を徹底します。機械室内温度が従来より上がらなくなります。放熱ロスが小さくなるので、冬でも半袖作業が防寒具での作業となります。
配管保温 省エネ日記はこちら
館内湿度を上げて、ウィルスの繁殖を防ぎます。複数の温湿度計を設置し、最も低い場所の湿度が40%以上になるよう運転します。
加湿を自動化することで、職員は水汲み作業から解放されますので本来の仕事に力を傾注できるようになります。
ミスト効果で補助冷房の役割を果たし、エネルギー使用量の削減に貢献します。
空調関係に自動制御を導入し、季節・状況に応じて適切な運転を行います。主な制御は下記の5つです。
1)大浴室の排気量を使用状況に応じインバーター制御し、浴室の負圧を抑える。
2)温度設定を現場での手動から中央制御に変更。
3)外調機、換気扇、ファンコイルの同時運転を解除し、別々に制御。
4)室内および外部の温湿度を感知し、冷温水の送りと戻りの温度を監視しながらファンコイルの送風速度、冷温水の送水速度、発生機運転オンオフを制御。
5)朝方の外気を取り入れることで冷房負荷を下げる。室内外の温湿度の状況により運転制御を行う。(ナイトパージ運転)
6)特殊サーキュレータの運転制御
7)湿度均一化のための加湿器と特殊サーキュレーターの運転制御
インバーター(設置)省エネ日記はこちら
中央制御盤(夏期説定)省エネ日記はこちら
空調設備(エアコン)の室外機、室内機を洗浄し、本来の機能に近い状態を取り戻します。
短時間で費用回収できるとはいえ、予算外の費用がかかるので、今後の課題としました。